言葉より手や口がでてしまう1歳児のトラブルと解決法
1歳のこどもが「言葉よりも手や口が先にでてしまって悩んでいる」、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
1歳と言えば好奇心も旺盛で、色々なことに興味を示すようになる反面、言葉で上手く伝えることができずに叩いてしまったり噛んでしまったりすることもあります。お友達を叩いているしているところを見てしまうと、自分のこどもは暴力的な子なのではないだろうかと、心配になってしまいますよね。
このように、言葉よりも先に、手や口がでてしまうトラブルとその解決方法について、確認していきたいと思います。
お友達を叩く1歳児のトラブルと解決法
1歳のこどものトラブルとしては、お友達や一緒に遊ぶこども達に手をあげてしまうというものはよくありますよね。お友達を叩いてしまうこどものトラブルを見てみましょう。
公園でのトラブル
1歳のこどもを連れて公園に遊びに行った時のことです。まわりのこどもたちの輪に向かって行ったと思いきや、いきなり同じ年くらいのこどもの頭をパチンと叩きました。自分よりも小さな子に対してもパチンと頭を叩いていたため驚いてしまい、「なにしてるの!だめでしょ!」と叱りました。
当然叩かれたこどもは大泣きし、ママもやってきて大騒ぎに。ひたすら私は謝り続け、その公園には二度と行かないようにしました。
後日、子育てセンターに行った時もまわりのこども達の頭を叩き泣かせてしまうことがあったため、もしかすると暴力的なこどもなのでは?と思ったり、育て方や接し方に問題があるのでは?と思ったり、とにかく心配です。もし病気からくるものであれば尚更気になりますし、どうすればいいものか悩んでいます。
解決法
このようなお友達やまわりのこども達を叩いてしまうという1歳児のトラブルは、割とよくあるトラブルです。自分のこどもが他のこどもを叩いているのを見た時はとてもショックだと思いますが、病気や何か問題を抱えているというわけではなく、単純に「一緒に遊ぼう」という言葉が言えないことで、つい手がでてしまっているだけということが多いのです。力の加減もまだ分からないので、思い切り叩いてしまうこともあるかもしれません。
このような、「一緒に遊ぼう」「そのオモチャ貸して」という言葉が伝えられないので叩いてしまうということの他には、”叩く”という動作に興味があるということも考えられます。例えば、オモチャの太鼓を叩く遊びをしてみたり、モグラ叩きに似た遊びをさせたりすると、お友達を叩くことがなくなるかもしれません。
だんだんと言葉が使えるようになり、自分の気持ちを少しずつ伝えられるようになってくると、感情のコントロールもできるようになるため叩くことは自然となくなります。それまでの間は、こどもの代わりに謝る姿を見せて悪いことだと教えてあげるようにしたり、叱った後に返事ができたらたくさん褒めてあげたりしてみてください。
また、興奮状態にある場合には一旦落ち着かせてあげることも大切なので、こどもを抱きしめてあげて落ち着いてから話すようにしましょう。
お友達を噛んでしまう1歳児のトラブルと解決方法
では次に、お友達を噛んでしまう1歳児のトラブルについて見ていきたいと思います。この場合には、どのような解決方法があるのでしょうか。
子育て支援センターでのトラブル
小さなこども達がたくさん遊びに来るということで一緒に参加させてもらった子育て支援センターのイベントで、我が子が他のこどもの腕を噛んでしまいました。ここ数ヶ月でパパの腕を噛んだり、私の腕を噛んだりする行動があったのですが、単純に甘えているだけなのかと思っていました。ですが、お友達にもそのような行動をとってしまったことで心配になり、どうすればいいのか悩んでいます。
このまま噛むことをやめなかったり、噛んだところがアザになってしまったりすると大変ですし、お友達も離れていってしまうのではないかと気になります。
解決法
噛んでしまうというのは、1歳児のトラブルとして、すぐに手が出ることと同様に多くあるものですよね。手が先にでてしまう場合と同じで、言葉をうまく伝えることができないため、挨拶のつもりで噛んだり、自分が○○したいという欲求を満たすために噛んだりしてしまいます。おもちゃを貸して欲しい時も、一緒に遊びたい時も、伝えられないことでつい噛んでしまいます。
このようなトラブルの場合にも、噛まれたこどもに謝り、多少大げさなくらいに心配する姿をこどもに見せ、悪いことをしたのだということを分かってもらえるようにします。思い切り本人を怒っても、あまり効果はありません。
お友達との関わりに必要な言葉や行動が分からずに噛んでしまったことを理解し、あまり神経質にならずに成長を見守ってあげることも大切です。
1歳のこどもには叱っても意味がない?
1歳児はまだまだ言葉の理解などは難しく、言葉で説明しても分かってもらうことができません。こどもからすれば、「ママが何か言っているけれど分からない」「遊んでくれている」というような感覚だと思ってください。こどもに対してどれだけ一生懸命に、叩いたり噛むことを悪いことだと叱っても、ほとんどその内容を理解してもらうことができないのです。ただ、無意味というわけではないので、その都度怖い顔で叱ってあげることも大切になります。
また、こどもがストレスを溜めないように外で発散させたり、悪いことをする前に止められるように見ていたり、気をそらしてあげたりすることも大切です。興奮状態になっている場合には落ち着かせてあげましょう。
おわりに
子育ては難しく、日々めまぐるしく成長していくこども達への対応や叱り方、接し方などに悩んでいる方も多いと思います。好奇心旺盛で、自分のことを理解できるようになってくる年齢の1歳児は、トラブルも多くありますよね。謝り疲れてしまうこともあるかと思いますが、このようなトラブルは成長とともになくなるものなので、根気よく見守ってあげてくださいね。
参考サイト
http://woman.excite.co.jp/article/child/rid_E1482381043167/