ものの取り合いが多い2歳児のトラブルと解決法
2歳児といえば、言葉がたくさん出てくる時期でもあると同時に、お友達とのものの取り合いなどが増える時期でもあります。
地域のこども達の遊び場に出向いても、こどもがおもちゃの取り合いばかりしていたり、ペチっと頭を叩いてお友達からおもちゃを取り上げたりしていては困りますよね。
そこでここでは、ものの取り合いが多い2歳児のトラブルとその解決法について、ご紹介していきたいと思います。
2歳児は他人への興味が出始める時期
2歳児になると、ママやパパ以外に他人に対しての興味が出始めます。他のこども達が遊んでいるものや遊びが気になったりするのですが、まだまだ自分を中心として生きている感覚なので、とにかくそれが欲しいという気持ちになるのですね。
そして、言葉で伝えるのではなく取り合いになってしまうのです。
オモチャをとられたこどもは大泣きし、オモチャをとったこどものママが「ごめんね、どうぞ」と返したり、反対に、「どうぞどうぞ」ととられた子のママが渡したり、こどもはそっちのけで大人がオモチャの譲り合いをしているような状況にもなってしまいますよね。
2歳児は自我が芽生え始める時期であり、「○○したい!」「”自分の”オモチャ」「自分でしたい」というような気持ちが強くあります。
そのため、相手が泣こうが何だろうが自分がそのオモチャで遊びたいという気持ちが抑えられないのです。
2歳児のものの取り合いトラブル
いつも取っちゃう我が子
どこかに遊びに行くと、必ずよそのこどもが遊んでいたオモチャを取り上げて遊んでしまう我が子に、少し困っています。
取っちゃダメでしょ!と言っても、「なにそれ」というような顔をして聞いてくれません。
「貸して」とお友達が言ってきても、「嫌!」と一言、ひどい時には手まで出てしまいます・・・
このままではお友達ができないのではないかと心配です。
いつも貸してあげる我が子
2歳3ヶ月の我が子は、いつもお友達におもちゃを貸してあげています。
自分が楽しそうに遊んでいたものを横取りされたりしても、不満を言わずに別のオモチャで遊んでいます。貸してと言われて「嫌」と言えずにすぐに貸してしまうことも。
やはり私が、「貸してあげないとダメだよ」と何度も教えてしまったからなのでしょうか?ストレスを抱えていないか心配です。
解決方法は?
いつもオモチャを取ってしまうこどもと、いつも貸してしまうこどものトラブルをご紹介しました。
オモチャを仲良く貸し借りできるようなこどもに育てるには、まずは取り合いのトラブルを経験することが大切になります。
独り占めをしてはいけないということを学んだり、譲るという気持ちを学んだりするために必要なことだからです。
オモチャの取り合いを心配して、こどもが遊んでいるオモチャをほしそうにしているこどもに先に手渡してしまう、こどもの喧嘩を避けようと親同士でトラブルを解決しようとすることは、あまり良いことではないのですね。
オモチャの取り合いが始まってしまった場合には、こどもの気持ちに寄り添ってあげることから始めましょう。
こどもが落ち着いてから、「このオモチャで遊びたかったのね。でも、○○ちゃんもこのオモチャが良いんだって」と話し、「じゅんばんこにしようね」「かしてねって言うんだよ」というように教えてあげましょう。自宅でも順番に使うことについて教えてあげるようにすると、意味を理解できるようになります。
また、こどもが「嫌」という言葉で気持ちを表現した時に、怒ってしまうことは良くありません。
大人も大切なものを誰かに渡すことが嫌なように、こどもも大切に遊んでいるオモチャを他の子に渡すのは嫌なのです。頭ごなしに「貸しあげなきゃダメでしょ!」と怒るのではなく、「○○ちゃんもこのオモチャで遊びたいんだって」と伝えてあげるようにしましょう。
ものの取り合いをすることで、こども達は大きく成長していくことができます。必要以上に親同士が介入することは避けるようにしたいですね。
おわりに
「何でも独り占めせずに貸してあげる子がいい子」というようなイメージがある方も多いと思います。
自分でちゃんと考えて貸し借りができているのであれば良いのですが、親が「貸してあげなきゃダメ」「我慢しなさい」というようにしつけを行っている場合には、嫌だという気持ちを抑えてしまっているのかもしれません。
こどもの意思表示を否定したりすることは避けて、気持ちに寄り添ってトラブルを解決できるようにしましょう。
参考リンク
http://kodomo.benesse.ne.jp/ap/pedia/manner/118/