しつけをするときの親のNG行為

しつけをするときの親のNG行為


しつけをする時、つい「ダメ!」「なにしてんの!」「ばか!」などの言葉をこどもに掛けていませんか?つい口から出てしまうその言葉や、ついとってしまう行動が、こどもにとっては悪影響となることがあります。そこで今回は、しつけをする時の親のNG行為について、まとめてみました。後悔することがないようにするためにも、チェックしてみてくださいね。

親が手を出しすぎる

”しつけ”と聞くと、こどもがやることなすことに、なんでも親が手を出し口を出しというようなイメージがある方もいらっしゃるかもしれません。ですが、しつけを行うにあたり、手や口を出しすぎることはよくありません。自分のことは自分でするということを覚えてもらうためには、身の回りの世話などを全部親が済ませてしまったり、考える時間を与えずにこどもにこうしたら?と言ってしまったりすることはNG行為です。自分で考えて行動する、自分のことは自分でするということを身に着けてもらうことが大切です。

だからといって放置しておくというのはまた別の話で、困っているこどもに対して必要なサポートを行うことは大切なしつけの1つです。「どうしたらいいと思う?」と一緒に考えるように質問することで、こどもが考える力を養ったり自発的に行動しやすくなります。「できないところはやってあげるから、できるところはやりなさい」ではなく、「できるところはもちろんやってほしいし、できないところはサポートするから一緒に解決してみよう」というスタンスが大切なのですね。

感情的になって怒る

こどもに対して言うことを聞いてくれなかったり、大人の思い通りにならかったりした場合、ついカッとなって感情にまかせて怒ってしまうことがあると思います。ですがこのような怒り方では、こども達には「怖いから謝って許してもらおう」というような感情しかうまれず、どうして怒られているのかという重要な点が伝わりません。それどころか、頭ごなしに怒られることで自己否定の考えが芽生えてしまうこともあります。

しつけの面では怒ることも大切なのですが、怒りにまかせて怒鳴ったり感情的になったりすることはNG行為です。こどもは親にされたことを外でもしてしまうものです。将来こどもに家族ができた時、同じように自分のこどもに怒鳴ってしまったり手をあげたりすることがあるかもしれません。そのような点も考え、カッとなった場合には頭を冷やしてから話をするようにする等の工夫が大切です。

忙しいからと会話を適当にしない

夕飯の準備をしていて、朝の忙しい時間帯に「ねえねえママ」とこどもが話しかけてきたときに、お外で体験したことや嬉しかったことなど、些細なことでも話を聞いてもらおうとすることがありますよね。大人からすればとても小さな出来事かもしれませんし、とるにたらないどうでもいいことと思えてしまうことかもしれませんが、こどもにとっては”今聞いて欲しいとても大切なこと”なのです。
この大切なことを伝えようとしているこどもに対し、「今忙しいから後にして!」と言ったり、「どうでもいいことでしょ」と言ったり、「はいはい」と適当に流すようなことはNG行為です。

どれだけ忙しくても、少しで良いので手をとめて話しを聞いてあげてください。適当に会話を終わらせたりするのではなく、きちんと聞いてもらえるとこどもが認識すると、大切にされていると実感しママやパパの言うことを受け入れてくれやすくなります。大人でも適当に返事をされるとイラっとしたり悲しい気持ちになりますよね。こどもも同じなのです。

おわりに

今回ご紹介しましたような「行為」とはまた別になりますが、こどものしつけの一環で怒る時に「危ないから」「○○さんに怒られるから」というような言い方をすることもよくありません。壁に落書きをしているところに「パパに怒られるからやめようね」という言い方をすると、壁に落書きをすることが悪いのではなく、パパが怒るからダメなんだという考え方を植え付けることになります。
根本的にダメな理由をわかってもらうことができなくなりますので、どうしてダメなのかを正確に伝えるようにしましょう。

参考サイト

http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kodomo/kodomo_kosodate/dv/dl/130823-01c_003.pdf
http://www.excite.co.jp/News/woman_clm/20161202/ItMama_87273.html
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/r25/112810.html