気になる子どもの偏食の原因と治し方

気になる子どもの偏食の原因と治し方


こどもが食べやすいようにと色々な工夫をして毎日ご飯を作っても、「これ嫌い」「お菓子食べたい」「いらない」など、偏食気味になっていることに頭を抱えている方もおられるのではないでしょうか。
毎日そのような偏食ばかりという場合には、栄養の偏りや健康が気になってしまうものです。
今回は、この偏食の原因と治し方について、確認していきたいと思います。

偏食と好き嫌いの違い

偏食と好き嫌いは、似ているようで実は違うものです。もしかすると偏食だと思っていたこどもが実はただの好き嫌いをしているだけで、もちろんその逆も考えられますよね。大人にも好き嫌いがあるように、当然ながらこどもにも好き嫌いがあります。

野菜という大きなカテゴリで見てみると、他の野菜は食べるけれどニンジンだけは食べないという場合、ただの好き嫌いということになります。お肉の場合も同じで、もも肉は食べるけれどレバーは食べないというものも、好き嫌いということになります。

一方偏食は、野菜というカテゴリそのものを食べない、お肉全般を食べない、○○しか食べないというような極端な場合を言います。きゅうりしか食べない、野菜を一切食べない、などのような極端なものは偏食です。偏食と好き嫌いの違いを知り、自分のこどもがどちらに当てはまるのかをチェックしてみてくださいね。その上で、偏食だと判断した場合には、対策を行うことが大切です。

偏食の原因は?

こどもの偏食は単なる好き嫌いとは異なり、やや複雑な理由があることが多くなっています。ここでは、偏食の原因になると言われるTOP3を見ていきたいと思います。

偏食の原因TOP3

  1. 第一印象が悪かった
  2. 食事の乱れ
  3. アレルギーなどの問題

偏食の原因TOP3としてはこのようなものが挙げられます。

まず大きな原因となるものは、その食べ物の第一印象です。初めてその食べ物を食べた時にとても不味かったという場合などにその印象が強烈に残ってしまい、どうしてもその後食べることができなくなるというものです。こどもに限らず大人でも、何か初めての体験をする場合には感性が高まるものです。それを幼少期に経験することで、「美味しくない」「苦い」「酸っぱい」などという印象が残りやすくなるのですね。

そして、食事の乱れも偏食の大きな原因です。
例えば、以前からファストフードやコンビニ食などが多かったという場合には、味付けも濃く中毒性のある味に仕上がっていることがありますので、それを食べ慣れてしまうことで他の食べ物が食べられなくなることがあります。こどもが泣くからという理由でおやつばかり食べさせていたという場合にも、偏食に繋がりやすくなります。

また、アレルギーなどの問題から、身体が受け入れないということもあります。これは仕方がないことですし、無理に食べさせることで危険な状態になってしまうことがありますので、医療機関に相談するようにしましょう。

偏食の治し方とは

では、アレルギー以外のことが原因で偏食になっている場合、治し方にはどのようなものがあるのでしょうか。

  • 嫌いな食材を使った料理を一緒に作る
  • ママやパパが食べてみせる
  • 好きな食べ物と一緒に出す
  • 食べられたら褒めてあげる
  • 楽しい雰囲気で食事をする

こどもの偏食を治すためにはこのような方法が有効です。苦手意識がついてしまっている食べ物を、こどもと一緒に料理することによって、どのように作っているのかが分かったり、自分が一緒に作ったという気持ちから食べてくれるようになってくれたりすることもあります。
また、食べ物を作ることに興味をもつことで、食べたいという気持ちも芽生えます。ママやパパが「美味しいね」と笑顔で食べてみせることも大切です。大人が美味しいと食べているものなら安心できるという気持ちになり、食べてくれることがありますよ。

さらに、好きな食べ物と一緒に苦手な食べ物を出してみることで、食べてくれるようになることもあります。嫌いな食べ物を無理矢理食べさせるのではなく、好きなものの隣にさりげなく置いておく感じにすると、以外とすんなり食べられる場合があるのです。そして、今まで食べられなかったものを食べられるようになったら、思いっきり褒めてあげてください。こどもは褒めてあげることでどんどん喜びを感じてくれるものです。

楽しい雰囲気で食事ができるように普段から家族の関係を良好に保っておくことも大切です。会話を多くし、楽しい雰囲気で食事ができるように工夫してみてくださいね。パパに協力を仰ぐことも大切です。

おわりに

こどもの好き嫌いではなく偏食となると、ママも少し頭を抱えてしまいますよね。健康面などで心配になることもありますが、苦味のあるものを食べなかったりすることはこどもの本能的なものであり、苦いものは毒だという防衛機能がは働いているだけなのです。そのため、少し成長して知識がつけば、苦いものでも食べてくれるようになる時がきます。
嫌いなものを無理矢理食べさせるのではなく、少し味覚の変化を待ってみることも大切ですよね。

参考サイト

http://ddnavi.com/news/204269/a/
http://news.livedoor.com/article/detail/10176740/
http://president.jp/articles/-/16674