とにかく手がかかる2歳児のイヤイヤ期

とにかく手がかかる2歳児のイヤイヤ期


これまではこちらが言うことやすることに文句を言わず、大人しく従ってくれていたこどもでも、2歳児になるとガラッと変わってしまうことが多くあります。この時期は、「魔の2歳児」「イヤイヤ期」とも呼ばれており、文字通り何でも「嫌!」という言葉で拒絶しはじめることを指します。なんでも「嫌!」と言われるばかりではママもパパもついイライラしてしまいがちですが、「嫌」という言葉の中にはどのような意味があるのかご存知ですか?

ここでは、とにかく手がかかってしまう2歳児のイヤイヤ期について、ご説明していきたいと思います。

イヤイヤ期は反抗期?!

イヤイヤ期という言葉は、小さなこどもが居る方であれば耳が痛い言葉かもしれません。毎日なにをしようとしても「いやー!」と返ってくることに対し、イライラが募ってしまったり、いつも以上に疲労が溜まったりしまっている方もおられるのではないでしょうか。
このイヤイヤ期は反抗期だとも言われることがありますが、実は反抗期ではなく自己主張を行っているだけなのです。これまではママやパパからの言葉や行動に対して、ニコニコ笑ったり時には泣いたりと、自分から何かを伝えるわけではなく受け身になっていた赤ちゃんですが、自分の気持ちを表現したり、自分がしたいことを伝えようとしているだけなのですね。
自分がしたいことがあるけれど、言葉がまだうまく話せないことから、「いや!」という言葉で伝えているだけなのです。

イヤイヤ期は反抗期ではなく、こどもの自己主張が始まった成長の証でもある時期なのですね。

「こうしたい!」「自分でしたい!」の時期

どうして「嫌」という言葉を頻繁に発するようになるのかというのは、前述の通り、自己主張をおこないたいけれど言葉の理解や発達が十分ではないためです。その手段として、「いや」という言葉を発するわけですが、これは「本当は○○したいのにどうして分かってくれないの?!」「自分で○○したいの!」という気持ちを表現したくてもできないもどかしさからきています。
もちろん文字通り「それは嫌だ」「したくない」というような時にも発せられる言葉です。また、周りのことに興味がでてくると同時に、自分でしたい!こうしたい!というような具体的な欲求がでてくるようになります。自分ではできないことでも、したいという気持ちが強くなるのですね。そして実際にやってみたけれどできない・・・という場合にも、「いや」という言葉でイライラをぶつけていることがあります。

「言うことを聞かなくなった=反抗期」ではなく、自分の意思で行動したいという気持ちが現れ始めた時期なのです。

親はどう接すればいいの?

では、このイヤイヤ期のこども達に対して、ママやパパはどのように接すればいいのでしょうか。

  1. こどもの気持ちを尊重する
  2. 他に注意をそらすようにする
  3. 感情的になって怒らないようにする
  4. 親自身が心に余裕をもつようにする

このような点が、イヤイヤ期のこどもと接する際の注意点です。

まずは、こどもの気持ちを尊重して認めてあげることが大切になります。
「ダメよ!」「何言ってるの!」というような叱り方をするのではなく、「そうだよね」「こうしたいよね」と認めた上で、「これは○○だからやめようね」などしっかり理由を説明してあげてくださいね。

そして、他に注意をそらすようにするというのも有効的な接し方です。
抱っこして歌を歌ってあげたり、絵本やオモチャなどで気を引いたりすると、泣き叫んでいる状態などを落ち着かせることができます。泣きじゃくっているこどもの場合には、まずは落ち着かせてあげることも大切になります。

やはり、何に対しても「嫌!」と言われてしまうとどうしてもイライラしますよね。朝の忙しい時間や、出先などでの癇癪には、ついイライラしてしまうものです。そのような時につい感情的になって怒ってしまうことがあると思いますが、ここで怒っては、「自分の気持ちを表現すると怒られる」「嫌だと言うことはダメなこと」というようにこどもが認識してしまうことがあります。
また、頻繁に怒ることで、自己否定に繋がることもありますので、あまりよくありません。

親自身が心に余裕をもったり、時間に余裕をもったりして生活していくことで、こどものイヤイヤにもゆとりをもって接することができるようになります。こどもにイライラしてしまうことがないようにするためにも、まずは自分の心に余裕をもてるようにしましょう。
たまに実家にこどもを預けたり、パパにお願いしたりすることも悪いことではありません。自分のストレスもしっかり発散できるようにしてくださいね。

おわりに

イヤイヤ期のこども達は、自己主張をしようとしているだけであって、反抗期ではありません。「自分でやりたいのに」「もっとこうしたいのに」というような自分の気持ちを表現することができずに、もどかしい気持ちを「いや」という言葉で表しているのです。
「嫌!」と言われてムキー!っとなって怒るのではなく、こどもの気持ちに寄り添いつつ、イヤイヤ期が終わるまで上手に付き合っていきたいですね。

参考サイト

http://toyokeizai.net/articles/-/72090
http://toyokeizai.net/articles/-/126238