小さな大人?天使の4歳児への接し方
なんでも「いやー!」と返してくるイヤイヤ期の魔の2歳児、イヤイヤに加えて体力と知識も増えてパワーアップした悪魔の3歳児、そしてその次はどんな恐ろしいネーミングかと思いきや、なんと「天使の4歳児」です。
天使の4歳児と聞くと、やっと一安心できそうな感じがしますよね。この天使の4歳児、実は小さな大人とも言われている時期で、接し方にはある程度の注意点があるのです。具体的にどのような点が挙げられるのか、チェックしていきましょう。
小さな大人と言われる天使の4歳児
4歳児が小さな大人と呼ばれるのは、ある程度の意思疎通が可能になることに加えて、理不尽な怒り方をしなくなり、相手の気持ちを考えられるようになるためです。今までだだをこねまくっていたこどもも、急に落ち着くことがあるため、今まで苦労してきたママやパパからすればまさに天使です。
自分のことに置き換えて考える力が身につくため、絵本を読む時も、「こんな風になりたいな」と想像しながら読むことができます。また、相手の気持ちを考えるようになるため、これを言ったら傷つく、これは言ったらダメなこと、というような判断もできるようになっていきます。それに伴い、自分が思っていることを伝える楽しさから、自分が発する言葉に対しての大人の反応を楽しむような一面も見られます。
意思疎通ができるようになるため、やってはいけないことやダメなことを伝えやすくなるのでとても助かるのですが、相手の気持ちを考えられるようになるということで、嘘をつくこともでてきます。「ママが心配するかもしれない」という気持ちから、仲間はずれにされていても「お友達と遊ぶの楽しいよ」というように、真逆のことを言うことあります。そのため、普段と違うところはないかどうか、ママやパパがしっかり見てあげることが大切なのです。
嫌!と言わなくなるわけではない
天使の4歳児となっても、「いや!」と言って困らせることがなくなるわけではありません。当然ながらだだをこねたり泣きわめいたりすることもまだまだあります。ですが、会話ができるようになっていることで意思疎通が可能なので、こどもも大人もお互いに今までよりもイライラに発展することは少なくなります。
また、知識が増えていくに連れて「なんで?」「どうしてなの?」というような質問が増えたり、覚えた言葉を大人に伝えることで反応を楽しんだりすることもあります。
「そんな言葉どこで覚えたの?」「やめなさい!」といいたくなるようなことを叫んだり、わざと連呼して楽しんだりすることもあります。
天使の4歳児との接し方
前述の通り、天使の4歳児は相手の気持ちを考えることができるようになることから、不要な嘘をつくことがあります。この嘘がバレバレで、しれっとしているこどもを見た時、親はつい怒ってしまいたくなりますよね。ですが、なんでもかんでも頭ごなしに怒って良いわけではありません。
嘘か本当かということよりも、そのこどもの話を信頼して話をすることで、こどもは「ママ・パパが信じてくれている」と認識します。嘘をついていても、自分から正直に話すことも出てきます。いくら小さな大人と言われる時期でも、自分が間違っていると認めることにはまだまだ時間が必要なのです。
また、この嘘もママやパパを思ってついていることがあります。
そのような場合にはこちらが気づいてあげなくては、こどもは苦しいままなので、普段から我が子の様子に敏感になれるようにしておきたいですね。
一方で、「ありがとう」「嬉しいよ」というような感謝の言葉にとても敏感で、自分が役に立っていると感じるととても喜びます。何か1つでもできたら褒めてあげて、何か嬉しいことをしてくれた時にはしっかり感謝の気持ちを伝えてあげるようにしましょう。
そして、「いや!」ということが減った分、今度は甘えてくることも出てきます。今までは嫌がっていたことでも「やってほしいな」と言ってくることもあるので、その時は甘えさせてあげましょう。
おわりに
天使の4歳児、小さな大人と呼ばれる時期は、相手の気持ちになって考えたり、人の役に立ちたかったりと、とても大きく成長していく時期です。それと同時に、大人の反応にとても敏感になっている時期でもあるため、こどもとの会話が面倒だと思うことがないようにすることも大切です。こどもとの会話がつまらない、面倒と思っていると、こどもにはしっかり伝わってしまいます。
この時期に学んだことは、大人になってからも自分の中でしっかりと生き続けるものなので、こどもとたくさんお話して、親子の関係を深めるようにしていきましょう。
参考サイト
http://woman.excite.co.jp/feature/child/yarukiup/